「広告営業という言葉は聞いたことあるけど、実際何をするの？」
「広告営業に向いている人の特徴を知りたい！」
このように、広告営業に興味があるという方もいるのではないでしょうか。

広告営業は、広告の枠を持つメディアと商品やサービスなどを宣伝したい企業とをつなぐ役割を担います。また、クライアントの情報管理、広告の企画・提案、スケジュールや予算の管理等も行っています。

本記事では、広告代理店の営業職への転職を考えている方へ向けて、広告業界の最近の動向を踏まえた様々な情報を紹介しています。

特に広告業界が未経験の方にはよく理解できるよう、詳しい仕事の内容、やりがいや適性なども紹介するため、転職活動の参考にしてください。

広告業界の動向

初めに、最近の広告業界の動向について見て行きましょう。

近年では、視聴者のテレビ離れによる視聴率低迷、雑誌や新聞の売り上げ不振などの影響により、マスメディアへの広告はマイナス傾向にあると言われていますが、その反面、インターネットに関しては好調と言えます。

インターネット広告が盛んになっている

広告業界では、紙媒体からデジタル媒体への移行が進んでいますが、それに伴い、デジタル広告に関しても少しずつ変化が表れています。

これまでの広告は、スマートフォン向けのアプリやゲーム、ネット記事が中心でしたが、最近では、SNSの影響で動画広告の需要が高まりを見せています。

動画広告は視覚的にわかりやすく情報量が多いため、視聴者にとっても有益と言えるます。

データ分析を行うことで消費者の動向が把握でき、ターゲットを絞りやすく、効果の測定がしやすいことがインターネット広告の利点でしょう。

小売りからオンラインショップへの切り替えが盛んである

近年では、身近な日用品から高額なものまでが、インターネット上で簡単に買えます。Amazonに代表されるオンラインショップでの商品購入は、今や当たり前になったと言えるでしょう。

そして、上記のような販売方法の変化に伴い、広告にも変化が見られます。たとえば、これまでは紙媒体の広告であったものがオンライン広告に切り替わっている企業も多いでしょう。

オンライン広告にはいくつかの種類がありますが、広告で企業でメディアの枠を買い取り、自社の情報をバナー広告やタイアップ広告としてオンライン上に掲載しているのが「純広告」と呼ばれるものです。

他にも、インターネットの検索結果をもとに、消費者が検索したキーワードに関連した内容が表示される「リスティング広告」などがあるため、様々な広告に注意しながらサイトを見てみると良いでしょう。

広告のサイネージ化が進んでいる

近年では、「電子看板」とも呼ばれるデジタルサイネージが町中で多く見られるようになりました。

デジタルサイネージ広告は、次の3つの利点があります。

・ディスプレイの解像度の向上に伴い、美しい画像で広告を表現できる
・紙に印刷していたコストを抑えることができ、人件費も削減できる
・コンテンツの差し替えが容易に行え、常に最新の情報を発信できる

上記の利点に加え、屋外や店頭、交通広告などでも情報を提供できるため、今後も広告のサイネージ化は進むと予想できるでしょう。

広告業界の採用活動における動向

現在のところ、広告の需要が減少していくことは考えにくいとされているため、広告業界の求人は一定数あると言えるでしょう。

その中でも、デジタル広告を扱う企業の求人が多くなっています。

特に大手企業では、即戦力である経験者はもちろんのこと、未経験者の採用も積極的に行う傾向があると言われています。

このように、営業職には中途採用の求人も多く出ているため、広告業界への転職を目指す方にはチャンスと言えるのではないでしょうか。

フルリモートや新規事業の立ち上げに伴う求人が増えている

いろいろな技術が目覚ましいスピードで進化している現代では、広告業界でも新しいメディアや取り組みが出てくることが予想されます。

たとえば、AR（Argumented Reality）やVR（Vitual Reality）という技術をご存知の方は多いでしょう。

ARとは、コンピューター上のデータを、あたかも現実に存在するかのように見せる技術です。「拡張現実」という意味があります。

VRとは、VRゴーグルを通して3D空間にいるような体験ができるもので、「仮想現実」の意味を持つ技術です。

これらの技術を用いた新規事業がどんどん生まれていることに伴い、広告業界でも新たな求人が増えています。さらに、コロナ禍でもある現在の状況では、フルリモートでの求人も増えているのが現状です。

インターネット上での面接が増えている

以前は対面面接が一般的でしたが、コロナ禍の現在は、感染防止対策のためインターネット上のオンライン面接を導入する企業が急増しています。

広告業界でも、感染リスクがないオンライン面接を行う企業が増えているため、しっかりと準備を整えて面接に臨むようにしましょう。

広告営業は、第一印象の良さとコミュニケーション能力が必要になる仕事です。そのため、
オンラインでは伝わりにくい部分もアピールするように心がけてください。

広告営業が行う仕事内容

広告営業の仕事は、テレビや新聞・雑誌、Webメディアなどの広告媒体を持つメディアとクライアントの企業とを結びつけることです。

具体的には、クライアントの情報管理、広告企画や提案、実施のスケジュールや予算の管理などを行うことで、メディアやクライアントの窓口としての役割を担います。

広告営業は、別名「アカウントプランナー」とも呼ばれており、クライアントの窓口として企業の広告・宣伝・広報の担当者とコミュニケーションを取る機会が多いため、プロデューサー的な側面もあると言えるでしょう。

この広告営業には、「メディアプランナー」と「アカウントエグゼクティブ」という2つの役割があります。以下で詳しく見て行きましょう。

メディアプランナーの場合

メディアプランナーの役割は、顧客のニーズを実現するために、最適なメディア戦略を提案することです。

多くのメディアの中から、どのメディアが最適か選び、広告展開の方法を検討して戦略を立てるのが主な仕事で、総合的なメディアプランニングを行う場合と、Webメディアプランニングを行う場合があります。

広告主へのプレゼンテーションに参加して提案する機会もあるため、各メディアに対する豊富な知識や、ターゲットの理解力や分析力が必要な仕事です。

アカウントエグゼクティブの場合

アカウントエグゼクティブの仕事は、広告の出稿全般に関しての窓口的な立場を担います。広告の提案から制作に当たってのスケジュール調整や管理、広告効果の検証、プロモーションやマーケティングの企画など、仕事内容が多岐にわたっているのが特徴です。

その仕事内容は、就職した広告代理店によっても変わり、総合広告代理店では大規模な広告やイベントの企画に携わることもあります。インターネット広告を主に扱う広告代理店では、インターネット広告の出稿やマーケティングを担当します。

広告営業に転職することによるメリット

広告代理店の正社員の年収は、全国の平均年収よりも高いと言われており、その点でも魅力を感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、まずメリットを見て行きましょう。メリットを確認したうえで、広告業界への転職を考えてみることをおすすめします。

• 多種多様な業界と関われる
• 自分が手掛けた広告目的達成のやりがいがある
• 分析能力が身に付く
• キャリアアップしやすくなる
• 世の中の話題性やトレンドを知ることができる
• 社交の場が多く華やかな部分がある

多種多様な業界と関われる

広告営業の仕事では、クライアントや様々な業界の有識者をはじめ、各媒体の関係者、制作会社のスタッフ等々、仕事を通じて多種多様な業界や業種の人と関わる機会があります。

それらの出会いは、その後の仕事に役立つだけではなく、人間としての幅も広げてくれる貴重な機会ともなるでしょう。

自分が手掛けた広告目的達成のやりがいがある

自分が手掛けた広告が多くの人の目に留まり、たくさんの効果が得られれば、大きなやりがいを感じられるでしょう。そして、その成果は収入アップにつながってきます。

クライアントが大企業であれば、莫大な予算を掛けた広告を手掛けるチャンスが巡ってくる可能性もあるでしょう。

大きな案件に関わり、それが世の中に多大な影響を及ぼしていることが実感できれば、それもまた、大きなやりがいや達成感につながるのではないでしょうか。

分析能力が身に付く

広告業界に限らず、営業職には分析能力が求められます。特に広告業界でもDX化が進んでいるため、インターネット上のデータ分析は必須です。

営業活動や手掛けた案件に関する様々なデータを統合し、分析することで、消費者や顧客のニーズを把握し、営業のスキルやノウハウをチーム内で共有できるようになります。

また、今後に向けての予測が立てやすくなり、営業成績の向上にもつながるでしょう。

キャリアアップしやすくなる

広告営業として経験を積めば、その分人脈も広がります。その経験や人脈を活かして独立すれば、広告代理店を開業するという選択肢も視野に入れられるでしょう。

その他、経験を活かしてWebディレクターやコピーライター、デザイナーなどへの転身、事業会社の広告宣伝部門に転職など、キャリアアップのチャンスが多いのも広告業界のメリットです。

最新の話題やトレンドを知ることができる

最新のトレンドを生み出す広告業界で仕事をするためには、常に最先端の情報に敏感になる必要があります。

そのため、自然に最新の情報に詳しくなり、自らがそのトレンドを生みだす立場になることもあるでしょう。世の中の話題やトレンドを知るという意味では、一般の人の何歩も先にいられることがメリットと言えるでしょう。

社交の場が多く華やかな部分がある

広告営業の仕事は、様々な業界、業種の人と関わりながら仕事を進めていきますが、手掛ける案件によっては各業界の有識者や有名人と接する機会もあります。

営業職としてコミュニケーション能力を発揮しながら、様々な業界の人と仕事をしていく中で刺激を受けることも多いでしょう。

広告営業への転職で考慮すべきデメリット

時代の最先端で働き、華やかなイメージがある広告営業の仕事はやりがいが大きく、身につくスキルも多くなり、交友関係が広がるなど、たくさんのメリットがあります。

その一方で、デメリットになる部分もあるため、デメリットとメリットの双方を理解したうえで、転職を考えることをおすすめします。

ここからは、広告業界のデメリットを見て行くため、転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

スケジュールの調整が大変であること

広告業界で働く場合、スケジュールはクライアントの要望に合わせます。そのため、スケジュール調整が難しくなるのは、大きなデメリットとなるでしょう。

1つの仕事に関係者が多数いるため、自分自身のスケジュールはもちろん、プロジェクト全体のスケジュールの調整も必要になります。スケジュールに限らず、多方面での調整能力が問われる仕事です。

広告成果を重視されること

仕事の成果が求められるのは、どの業種でも同じですが、広告営業に関しては、手掛けた広告の成果が数値化やデータ化されて評価されることが多いです。

特に、多額の費用が発生する案件になればなるほど、評価がその後の受注や売り上げに大きな影響を及ぼすため、その部分においては非常にシビアな職種と言えるでしょう。

幅広い業務であるうえ納期前は多忙になること

先述のように、多くの関係者がいる中で、スケジュールを調整しながら業務を進行するのが広告業界です。

業務も多岐にわたり、特に納期間近になると多忙を極めるため、ハードなスケジュールにも耐えられる体力や精神力が求められます。

接待の機会が多い会社もある

多くの関係者と関わって仕事を進めていく中で、会社やクライアント、案件によっては仕事外での付き合いが多くなる場合があります。

営業職には接待が付きものと言われていますが、仕事を終えた後や休日などに接待が入る会社もあるため、体力面でのデメリットは大きいと言えるでしょう。

広告営業へ未経験で転職するためのポイント

インターネット広告が主流になりつつある現在の広告業界では、特にデジタル関連の広告が拡大傾向にあるため、デジタルに強く、マーケティング手法にも長けている人材が特に求められています。

しかし、広告業界は、未経験や資格がなければできない仕事というわけではありません。ここでは、未経験で転職する際に必要なスキルや、求められる資質等について紹介しましょう。

• 求人内容から扱う媒体やクライアント層を把握する
• 企業が求める人物像を把握する
• インターネット広告やWebメディアを扱う企業を狙う
• 無形商材を扱った経験をアピールする
• 法人や大手企業への営業経験をアピールする
• 工程管理の経験をアピールする
• コミュニケーション能力をアピールする
• 提案力をアピールする
• メンタルの強さをアピールする
• Google広告の認定資格を取得する

求人内容から扱う媒体やクライアント層を把握する

求人情報を見て応募する前に、その内容をよく読むことが重要です。

応募する会社の特徴を調べ、どんな媒体を扱っているのか、クライアント層はどのようになっているのかよく理解したうえで、しっかりと対策を立てることをおすすめします。

また、面接では「なぜこの会社を選んだのか」を述べられるようにしておきましょう。

企業が求める人物像を把握する

応募する会社の特徴を調べる際に、「どのような人物像が求められているのか」を考えましょう。

それを把握したうえで、自分の経験やスキルをどのように生かせるのか、熱意を持ってアピールできるようにしましょう。

インターネット広告やWebメディアを扱う企業を狙う

今後さらに発展していく可能性が高いインターネット広告やWebメディアを扱う企業の求人数は多くなっています。

基本的に、営業職は特別に専門的なスキルや経験はなくても転職しやすいでしょう。ですがインターネットやWebマーケティングなどの知識や経験があるに越したことはないです。

転職を希望するのであれば、できる範囲で学んでおくことも有効です。

無形商材を扱った経験をアピールする

情報や人材紹介、研修、コンサルティング、金融商品といった形のないものやサービスの意味を表す「無形商材」を扱った経験がある人は、広告営業への転職が有利と言われています。

目に見える形がある商品やサービスではない無形商材には、消費者や顧客に価値が伝わりにくいというデメリットがあります。

広告も無形商材の1つと考えられるため、無形商材を扱った経験やスキルは転職活動の際に有利に働くと言えるでしょう。

法人や大手企業への営業経験をアピールする

法人や大手企業の営業経験がある人は、広告営業への転職にとても有利と言われています。

法人や大手企業の営業の場合、クライアントは企業となり、営業する相手は企業の中でも予算や企画等の決定権を持つ管理職などです。

そのため、法人や大手企業の営業経験者は、高度な営業スキルが必要とされる現場での経験を見込まれて、「即戦力」として採用されることが多いと言えるでしょう。

工程管理の経験をアピールする

工程管理とは、Quality（品質）、Cost（コスト）、Delivery（納期）を最適化し、プロジェクトを成功させる考え方です。

具体的には製品の製造過程において作業を分類化及び体系化した工程を、効率的な方法で計画や運営することを指します。

広告営業の場合も、作業の分類化や体系化が必要になるため、工程管理のスキルは重宝されるでしょう。

コミュニケーション能力をアピールする

広告営業には、コミュニケーション能力が役立ちます。

クライアントや広告制作会社、メディア等、多方面にわたり、多くの関係者との連携や情報交換が必須となるため、コミュニケーション能力は必要不可欠と言えるでしょう。

広告営業では、クライアントの要望を的確に理解し、要望に沿った提案（プレゼン）を行います。

広告営業の仕事への転職では、コミュニケーション能力を積極的にアピールしましょう。

提案力をアピールする

クライアントに広告を出稿してもらうためには、説得力をもって提案できる力が必要です。

そのためには、クオリティの高い資料を作成したり、論理的でわかりやすい説明をしたりする力が求められます。

提案資料の作成に関わる仕事経験がある人は、その経験を生かすことができるでしょう。

メンタルの強さをアピールする

広告営業の仕事は、決して楽な仕事ではなくハードワークです。クライアントの要望に応えるためや、タイトなスケジュールを管理するために深夜まで残業をすることもあるでしょう。

コンペ前や納期間近などになれば、徹夜で作業するケースもあり、一人が担当する仕事量も多くなります。

広告業界への転職を考えるのであれば、ハードワークであることを認識したうえで、仕事の困難を乗り越えられるメンタルの強さを前面に押し出しましょう。

Google広告の認定資格を取得する

Google広告の認定資格とは、Googleが公式に公開している広告に関する知識や理解力等を確認できる認定資格です。この資格を取得すると、Googleが提供するオンライン広告に関する知識があることが認定されます。

「検索」「ディスプレイ」「ショッピング」「動画」「アプリ」「測定」の6科目があり、それぞれ合格することでその分野の知識があることが証明されます。資格の有効期限は1年間です。

出典：Google 広告の認定資格について｜Google 広告 ヘルプ

広告営業に向いている人の特徴

ここまで、広告営業の仕事について見てきましたが、仕事内容についてイメージできたでしょうか。

ここからは、広告営業に向いている人の特徴を見て行きます。広告営業の仕事をするのであれば、消費者のニーズやトレンドをしっかり捉えられることは大前提でしょう。

それ以外にも、広告業界に向いている人にはいくつかの特徴があります。以下で具体的に解説していくため、自分の性格は広告業界に向いているかどうかの判断材料にしてください。

• 新しい情報を取り寄せるのが得意な人
• コミュニケーションをとるのが苦ではない人
• 行動力に自信がある人
• チームプレーで行う業務が好きな人
• 数字に強い人
• 作品作りが好きな人

新しい情報を取り寄せるのが得意な人

現代では、老若男女問わず様々な人がインターネット広告を目にします。

その広告も、各年代や性別、ライフスタイルなどによって反応は大きく異なるため、広告を提案するに当たっても、いろいろな選択肢を考える必要が出てきます。

そのため、広告業界では最新のトレンドを押さえ、消費者の動向への敏感に反応する必要があると言えるでしょう。

上記のような理由から、好奇心旺盛で新しい情報に敏感な人であることに加え、それらを柔軟に取り入れられる人が向いていると言えます。

コミュニケーションをとるのが苦ではない人

多くの人と接する機会が多い広告営業の仕事には、コミュニケーション能力が必要不可欠です。特に、クライアントによい印象を持たれ、信頼してもらえるかどうかは契約に大きな影響があります。

クライアントの情報や要望を探り、プレゼンや打ち合わせ、調整等、コミュニケーションを取る場面が多くあるため、それを苦にすることなく、スムーズに進められる人は広告業界に向いているでしょう。

行動力に自信がある人

「スピードが命」と言われる広告業界において、迅速な対応ができる人は他社をリードすることができます。思い立ったら即行動に移せる行動力の高さやフットワークの軽さは、広告営業にとって大きな武器とになるでしょう。

案件によっては、急なスケジュールの変更やトラブルが起こることもあります。急な変更やトラブルに動じず、臨機応変に対応できるスキルを持ち合わせている人も、広告営業に向いていると言えるでしょう。

チームプレーで行う業務が好きな人

広告営業の仕事は、多くの人とチームを組み、連携を取りながら仕事を進めます。

そのため、お互いに意思疎通をしっかり取ったり、協力し合ったりできない人とは、仕事は上手くいかないでしょう。

そのため、自分勝手に仕事を進めるのではなく、人と一緒に何かを行うことが好きな人も、広告営業に向いていると言えます。

数字に強い人

広告営業の仕事では、出稿する広告の効果を検証したり、市場の動向調査を行ったりなど、様々な数字を取り扱う機会が多くなります。

そのため、数学が得意だったり、過去に数字の分析に関わったりしたことがあるなど、数字に強い人も、その特性や経験を活かして、広告営業の仕事で活躍できるでしょう。

作品作りが好きな人

CM広告であれば15秒や30秒という短い時間の中に、デジタルサイネージ広告であれば1枚の画面の中に、それぞれ広告主の想いが伝わるような作品を作りだすのが、広告営業の仕事です。

そのため、絵やイラストを描くのが趣味、文章を書くのが得意という人や、学生時代にイベントなどの実行委員として活躍していたなど、作品作りが好き、人をまとめるのが得意というような人は、広告業界に向いていると言えるでしょう。

広告営業への転職後に目指せるキャリアパス

広告営業としてキャリアを積み、培ったスキルは、多くの仕事に活かせます。

社内でキャリアアップしていくのはもちろん、その他にも、より待遇のよい職場に転職したり、経験や人脈を積んで広告代理店として独立開業したり、または他の職種に転職するなど様々なキャリアアップの可能性があります。

以下で、広告営業におけるキャリアパスについても詳しく紹介するため、今後のキャリアプランの参考にしてください。

マネジメント職へのキャリアパス

マネジメント職では、管理能力や運営能力が必要です。スケジュールやチームの管理や調整といったスキルを培ってきた広告営業経験者にとっては、その経験やスキルをいかんなく発揮できる職種と言えるでしょう。

マネジメント職の業務は、チーム内の数値目標の達成や管理、部下の育成などがあります。

Webマーケティング職へのキャリアパス

広告はマーケティングと密接に関わっているため、広告業界の次は、Webマーケティング職としてキャリアを重ねていくのも良いでしょう。

Webメディアの運営を行う企業であれば、なおのこと、メディアのコンバージョンを上げるために、Webマーケティングによるデータ収集や分析が大切になります。

Webマーケティングの担当として、広告営業の経験を活かしながら、広告の運用に関わっていくことも選択肢に入れてみましょう。

開発職へのキャリアパス

広告業界は、メーカーなどに比べてサービスやプロダクトの開発が行いやすい業界のため、営業職から開発担当を目指すのはよくあるケースでしょう。

新規メディアやサービス、事業の立ち上げに関わるなどのキャリアップの方法があります。

人事職へのキャリアパス

広告営業の経験者は様々なクライアントの担当者と仕事をし、現場経験が豊富なことから、人事担当に採用されるチャンスがあります。

広告業界のベンチャー企業の中には、人材採用を積極的に行っている企業があり、その絡みで人事担当に起用されるチャンスが多いと言えるでしょう。

独立開業を目指す

広告営業の経験や人脈を活かして、広告代理店として独立開業する人もいます。もし、転職の先に独立開業を見据えているなら、インターネット広告代理店がおすすめです。

先述のとおり、インターネット広告の需要はこの先も高くなっていくことが見込まれており、少ない開業資金から始められるというメリットもあります。

また、広告効果のデータ収集や分析がしやすいこともメリットとなるでしょう。

広告営業職への転職を目指そう

インターネット広告を中心に、広告業界は拡大傾向にあります。そのため、マーケティング手法に長けた若い人材が求められており、未経験でも転職しやすい職種と言えるでしょう。

未経験での転職を目指すのであれば、志望動機が大切です。面接では、自分の言葉で説得力ある志望動機や志望理由を話せるような準備が重要になります。

これまでに培ってきた経験やスキルをアピールしたり、意欲を見せたり、しっかりと自己PRできるようにしておきましょう。