事務職から営業職に転職するときの6つのコツ|転職したいと思う理由とは?
「事務職をこのまま続けていても給料が上がらないので、この先どうすれば良いのか?」
「事務職を辞めたいと思っていても、なかなか転職することに踏み切れない!」
「事務職から営業職にチャレンジしたいけれども、ちょっと大変そうだな」
実際に事務職を辞めて転職する際は、とても不安を感じるのではないでしょうか。
本記事では、営業職の具体的な仕事内容や必要な資質に加えて、事務職から営業職を目指すための転職活動の仕方を分かりやすく解説いたします。また、営業職に就くに当たり注意すべき点も言及しています。
本記事を読むことで、営業職の概略や効果的な転職活動の方法を理解できるでしょう。事務職を辞めたいと思っている人や営業職に興味がある人は、ぜひともご一読ください。
目次
事務から営業に転職したいと思う理由
まずは、事務職から営業職に転職したいと思う理由を、3つの観点から見ていくことにしましょう。
マンネリ化から脱却したい
事務職の仕事は、慣れてくれば単調な仕事の繰り返しとなり、マンネリ化しやすい場合があります。会社にどのくらい貢献しているのかが分かりにくいため、達成感を感じにくいこともあるでしょう。達成感が感じられない場合は、自分の仕事が無駄なのではないかと思い、転職したいと感じてしまいます。
そういう人は、マンネリ化を打破するために、日々刺激がある営業職に転職したいと思うようになります。確かに営業職は常に顧客と対応するので、マンネリ化することは少ないと言えるでしょう。
興味のある業界を目指したい
興味のある業界を目指すために、事務職から営業職に転職したいという人もいます。営業職の場合は、メーカーやマスコミなど様々な業界に存在する職種で、未経験者でも採用されやすいという特徴があります。
未経験者でも採用実績がある、興味がある業界での営業職への転職を目指してみてはいかがでしょうか。
年収を高くしたい
事務職の場合は、いくら経験を重ねたとしても成果給が発生しにくい職種であるため、給料が低くなりがちです。どれだけ頑張っても給料の上昇幅が小さいため、事務職から別の職種に転職したいと思う人がいます。
それに対して、営業職の場合は、自分の頑張り具合が直接給料に跳ね返ってくるため、年収アップを目指しやすいでしょう。年収が低すぎるという悩みを解決するために、事務職から営業職への転職を行う人もいます。
営業職が行う仕事内容の特徴
営業職の仕事は、顧客に対して自社の商品やサービスを売り込むことです。ただし、誰に対してどういうものを売り込むのかが異なるため、入社する企業により仕事内容が大きく違ってきます。
ここでは、営業先・顧客・商材による営業内容の違いについて解説いたします。
- 個人営業と法人営業の分類がある
- 新規か既存の顧客を対象としている
- 扱う商材は有形か無形のものがある
個人営業と法人営業の分類がある
営業先の違いにより、個人営業と法人営業の2種類があります。個人営業とは一般消費者が営業先で、保険商品や住宅など生活に密着している商品やサービスを売り込むことです。目の前の顧客が決裁権者なため、その人に商品やサービスを気に入ってもらうことが重要になります。
それに対して、法人営業とは企業に対して商材を売り込むことです。営業が訪問を重ねて丁寧に説明をして、顧客の承認を得る必要があります。一般的に複数人の承認が必要になるため、一回で契約を取るのは難しいでしょう。
新規か既存の顧客を対象としている
顧客による営業の分類として、新規の顧客を対象にする新規開拓営業と既存の顧客を対象にするルート営業に分かれます。
新規開拓営業とは、今まで取引経験がない個人や企業に対して電話を掛けたり、訪問したりすることです。信頼関係を構築していない顧客に対して営業を行うのは、とても厳しいでしょう。しかし、顧客を獲得できればインセンティブが入り、高収入の可能性があります。
それに対して、ルート営業とは、すでに取引経験がある個人や企業に対して継続的なやり取りを行うことです。仕事の負担は少ないですが、顧客ときちんとした信頼関係を構築できるかがポイントです。
扱う商材は有形か無形のものがある
営業職が取り扱う商材は、商品に形がある有形とサービスなど商品に形がない無形に分かれます。取り扱う商材によって、営業のしやすさが変わってきます。
有形の商材は顧客が実際に手にできるため、商材のイメージがつきやすいのです。それに対して、無形の商材は手に取って確認できないため、商材のイメージがつきにくいのです。これより、営業職が商材を売り込む際は、有形商材よりも無形商材の方が説明能力を要します。
営業職に必要とされる能力
営業職に就いて間もないうちは、とても苦労するのではないでしょうか。苦労したときに、どのように仕事をこなしていくのかは、その人の性格やスキルに依ります。
ここでは、営業職に必要な能力について3点紹介していきます。必要であれば、この3つのスキルを意識して身につけておきましょう。
気持ちを切り替える考え方
新規開拓営業は、主に飛び込み営業やテレアポを行います。これらの営業で顧客に断られることは、日常茶飯事です。繰り返し拒絶されたら、気持ちが落ち込んだりするでしょう。
失敗したときに落ち込むのではなく、なぜ失敗したのかを反省し、次の機会に活かせるようにしましょう。気持ちを前向きに持っていくことで、営業職としての成長につながります。
コミュニケーション力
営業職で一番重要となるのが、コミュニケーション力です。日常的に顧客とコミュニケーションを取っていくため、そういうことが苦手な人は営業職に就いて苦労するかもしれません。
営業職で必要なコミュニケーション力とは、商材の魅力を伝える能力です。また、顧客の話をじっくり聞く能力も欠かせません。顧客のニーズを正確にとらえた上で、提案をしていく必要があります。
継続できる力
事務職から営業職への転職を果たしたとはいえ、いきなり営業成績を出せる人は少ないのではないでしょうか。いざ仕事を始めると、顧客とのコミュニケーションの取り方や売り込む商材についての知識の乏しさに悩んだりします。
このように自分の至らない点を自覚したならば、継続的に試行錯誤することが肝心です。いきなり上手くいくことは少ないため、できるまで粘り強く営業活動を続けていくことです。
事務職から営業職に転職するときの6つのコツ
事務職から営業職に転職するときのポイントは、営業職で必要になるコミュニケーション能力やプレゼン能力があることを応募書類や面接で示すことです。営業職の適性があることをしっかりとアピールしましょう。
ここでは、事務職から営業職に転職する際のコツを6つ紹介します。
- 営業職に転職したい理由を明確にする
- 商品知識や特性を知っている業界の営業職を狙う
- ルート営業の業務を選ぶ
- 営業に活用できる経験をアピールする
- 志望動機では入社後のキャリアプランを明確にする
- PCスキルや事務処理能力をアピールする
1:営業職に転職したい理由を明確にする
事務職を辞めてまで営業職に転職したい理由は、明確に伝えるようにしましょう。
転職理由は、事務職へのネガティブな理由ではなく、営業職へのポジティブな理由を中心に考えます。転職理由を明確にすることで、企業選びの軸ができるため、応募する企業を厳選できるでしょう。
2:商品知識や特性を知っている業界の営業職を狙う
営業職に転職するとき、今まで馴染みのない業界よりは、前職と関連があったり、商品知識や特性を知っていたりする業界を目指した方が採用されやすいでしょう。
実際のところは、営業のやり方など学ぶことが多いかもしれませんが、商材の知識や業界の慣習などを知っている場合は、比較的スムーズに入りやすいと言えます。
3:ルート営業の業務を選ぶ
事務職から営業職へ転職する場合は、ノルマが比較的緩やかと言えるルート営業が良いでしょう。ルート営業は、決められた顧客に対して訪問するため、営業初心者でも対応しやすいでしょう。
ただし、決まった顧客だからと言っても、今まで売り上げてきた分はしっかりとキープする責任があります。顧客との信頼をなくす行為だけは、行わないようにしましょう。
4:営業に活用できる経験をアピールする
転職活動を始める前に、今まで事務職として培ってきた経験やスキルを紙に書きだしてみます。その中で、営業職として活用できそうな経験やスキルを明確にしておきましょう。これが職務経歴書や面接におけるアピールポイントにつながります。
5:志望動機では入社後のキャリアプランを明確にする
志望動機では、なぜその企業を選んだのかを説明するようにしてください。その際に他の企業でも通用することではなく、志望企業ならではの要素を含むようにしましょう。
さらに、入社後のキャリアプランについても言及することで、長期的に働く意欲があることをアピールします。長期的なキャリアプランまでしっかりと語る志望者は、面接で高評価を得やすいでしょう。
6:PCスキルや事務処理能力をアピールする
事務職で培ったPCスキルや事務処理能力は、営業職でも十分活用可能です。そのため、これらの能力があることを、面接の場で積極的にアピールしてみると良いでしょう。
営業職は、Word・Excel・PowerPointを使って顧客に資料を作ります。事務職の場合は、こういうソフトを使った資料作りに長けているため、営業職でも十分にPCスキルを活かせるでしょう。
営業職は、見積書作成などの事務処理を要したりしますが、こういう事務処理を苦手にしている人がいます。事務職の場合は、日頃から事務処理を行っていたため、営業職でも必要な事務処理を容易くこなせるでしょう。
事務から営業に転職するための3つの手段
今まで事務職で働いてきた人が営業職に転職したい場合に、どのような手段があるのでしょうか。ここでは、転職サイトとハローワーク、派遣会社の3つの手段について解説いたします。
1:転職サイトを利用する
近年の転職活動では、ネットを活用することが当たり前になっています。ネット上の転職サイトに登録することで、数多くの求人情報を閲覧でき、その場でエントリーできます。
転職サイトは、1つのサイトだけでなく複数のサイトを登録した方が良いでしょう。なぜなら、複数のサイトに登録した方が、明らかに情報量が増えるからです。
2:ハローワークを利用する
失業した場合は、ハローワークで失業手当の受給手続きを行うと共に、求人を探すことができます。ハローワークは地元の求人を主に扱っているため、地元で働きたい人にオススメです。
また、ハローワークでは、営業職になるためのセミナーを開催したり、職員さんに相談したりできることもあります。転職活動が上手くいくように、積極的にハローワークを有効活用してください。
3:派遣会社を利用する
転職サイトやハローワークでなかなか求人が見つからない場合は、派遣会社を利用することを検討してみてください。派遣会社に希望する条件を伝えておくと、担当者が登録者に適した求人を探してくれます。
派遣会社を利用した場合は、一般的に派遣社員として働きます。ただし、正社員を目指している場合は、紹介予定派遣を希望しましょう。紹介予定派遣とは、双方の同意のもとで派遣期間の満了後に正社員となる契約です。
事務職から営業職への転職を考えているときの注意点
事務職から営業職への転職を考えているときは、営業職のメリットにばかり目がいきがちです。しかし、営業職に就いてから、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人がいます。
ここでは、営業職への転職で後悔しないように、注意するべきポイントを4点紹介します。
残業を減らすには業務を行う上での効率化が必要になる
営業職の仕事は、顧客への訪問活動や電話営業などが中心で、主に業務時間内に行います。さらに、報告書作成や上司への報告、経費精算などの雑務も行う必要があり、大抵の場合残業時間に行います。そのため、必然的に残業をしなければいけなくなるでしょう。
営業職が残業を減らそうとする場合は、ITシステムの活用や業務の効率化などが必要になってきます。個人だけで残業を減らすのは限界があるため、会社単位で残業を減らす取り組みが求められます。
勤務時間以外の活動をしないといけない可能性もある
顧客とのコミュニケーションをより活発にするために、会食や休日のイベント事などの接待が発生する場合もあります。このような接待は、勤務時間にカウントしないことが多いため、残業代が支払われない可能性が高いでしょう。
また、顧客から何らかの連絡があったときは、勤務時間以外でも駆けつけなければいけません。勤務時間外でも顧客との対応が求められる点に注意しましょう。
口の上手さと営業の出来は関係ない
事務職の場合は、口の上手さが重要視されなかったのですが、営業職になると口が上手い方が良いのか気になるところです。
確かに口が上手い方が営業職にとって有利になる点が多いでしょう。しかし、営業職は口の上手さよりも顧客に対して誠実に接することが重要です。
口の上手い人が必ずしも営業成績が優れているかというと、そういうわけでもありません。口下手な人でも、顧客の信頼をつかんだ結果、営業成績が優れている人はたくさんいるのです。
収入に甘んじて業務を怠らない
ルート営業は、固定給の割合が高いため、それほど給料が変動しません。そのことから「給料分だけ適当に働いていればいい」と思ってしまう人もいます。
このような営業の姿勢では、会社の売上を向上できません。最悪の場合は、顧客からの信用をなくし、今まで築き上げてきた取引を失ってしまいます。
そのような事態にならないためにも、もらえる収入に甘んじることがないように、営業をしっかりと行うことです。特に、ルート営業を行っている志望する方は十分に注意してください。
事務職から営業職へ転職するときのポイントを押さえよう
ここまでみてきて、事務職から営業職に転職する際の注意点が理解できたのではないでしょうか。前職が事務職の場合は、まず営業職のことを知ることから始めてください。
営業職のことを理解した上で転職活動に臨めば、事務職からでも転職する可能性が広がってくるでしょう。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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