接客業に向いている人の特徴とは?主な仕事内容やメリットとデメリットも紹介
「接客業はお客様対応をするだけの仕事なの?」
「接客業に向いている人はどんな人?」
「接客業に就くメリットだけでなくデメリットも知りたい」
接客業は普段の生活の中でも接する機会の多い身近な職業ですが、このような疑問を抱いている方も少なくありません。
本記事では、接客業の魅力や主な仕事内容、接客業に向いている人と向いていない人の特徴、接客業のメリット・デメリットを紹介しています。
この記事を読むことで、接客業とはどのような仕事なのか具体的に把握することができます。また、自分が接客業に向いているのかわかるため、転職活動の参考になるでしょう。
接客業に興味があってチャレンジしてみたいという人や、転職を考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
接客業の魅力とは?
例えば、工場勤務などものづくりの仕事はお客様と接する機会がほぼないため、商品を使用しているお客様から直接お礼をいわれることはあまりありません。
一方、お客様と直接接する接客業は、他の業種と比較しても、お客様から直接お礼を言ってもらえる機会が多い仕事です。「ありがとう」「あなたが担当で良かった」などの感謝の気持ちをお客様から直接言われるのは、接客業の醍醐味といって良いでしょう。
接客業の主な仕事内容
接客業とは、施設や店舗などに訪れたお客様に商品やサービスを提供し、もてなす仕事のことです。しかし、一口に接客業といってもさまざまな仕事があります。どのような仕事があるのか具体的に見ていきましょう。
宿泊施設のフロントスタッフ
旅館やホテルなどの宿泊施設で、チェックイン・チェックアウトの他に、来客者の案内や要望への対応などをする仕事です。また、周辺施設の案内をしたり、タクシーやレストランの予約をしたり、必要に応じて幅広い業務をすることがあります。
宿泊施設の顔ともいえるフロントスタッフは、きちんとした身だしなみやマナーが求められます。宿泊施設によっては、高い語学力やきめ細やかな対応能力が必要な場合もあるでしょう。
飲食店のホールスタッフ
居酒屋・レストラン・ファーストフードなど飲食を提供するお店で、お客様を案内してオーダーを取る、料理を運ぶ、予約受付、準備・後片付けなどが仕事です。子供連れの方や体の不自由な方へ自然な配慮ができるなど、気遣いや柔軟な対応ができる人に向いています。
飲食店は数が多いため、求人もたくさんあり、働いている人は若い世代が多いのも飲食店のホールスタッフの特徴といえるでしょう。
レジャー施設のスタッフ
遊園地・観光施設で、チケットの販売や受付・ショーやアトラクションの運営・お客様対応などをする仕事です。また、施設内の売店や飲食店で働くこともあります。
例えばショーのダンサーやレジャー施設の裏方の仕事など、お客様に接することがない場合は、接客業には含まれません。
お客様に楽しんでもらえるように、楽しい雰囲気づくりや丁寧で明るい対応が求められます。また、屋外施設の場合は、真夏など暑さが厳しい季節は体力がないと厳しいこともあるでしょう。
コンビニやスーパーのレジスタッフ
レジや商品の品出し・在庫管理と発注・店内の清掃・売り場の配置換え・セールの準備などがコンビニやスーパーのレジスタッフの主な仕事です。これに加えて、コンビニの場合は公共料金の支払い対応や宅急便の受付といった業務もあります。
また、お店が混雑しているときはスピーディーな対応を求められることも少なくありません。
チェーン店のほとんどは、しっかりとしたマニュアルが用意されているため、接客業初心者でも比較的始めやすい仕事といえるでしょう。
美容室やエステサロンなどのスタッフ
ヘアメイク・ネイル・まつ毛エクステ・脱毛など、技術を施し、お客様がきれいになるサポートをするのが美容室やエステサロンなどのスタッフです。
美容に関する専門的な知識やスキルが求められますが、業種によっては資格が必要なこともあります。美容技術はもちろん、リラックスしたひとときを過ごしてもらうための気配りやお客様の要望を汲み取るコミュニケーション能力も必要です。
ショップの販売員
アパレルや雑貨、日用品、電化製品などさまざまな商品を販売するショップの販売員の業務は、お客様の案内・レジ・在庫の管理と発注・品出し・商品のディスプレイなど多岐に渡ります。
リーズナブルなショップから高級店まで幅広く、ショップのタイプによって客層が違うため、求められる対応も異なります。仕事中はほぼ立ちっぱなしであることから、思っていたよりハードに感じる人も少なくありません。
また、場合によっては商品に関する専門的な知識が必要です。
企業や施設の受付
企業・デパートやショッピングモールなどの商業施設・博物館などの公的施設で、お客様の案内・対応、施設の予約・管理といった業務を行うのが仕事です。
笑顔での接客や、お客様に失礼のない丁寧な対応をする必要があります。子供連れの方や体の不自由な方へのきめ細やかな対処ができるということも大切なポイントといって良いでしょう。
また、企業の受付の場合は、重要な取引先の方への対応をすることもあるため、よりスマートで丁寧な対応が求められます。
ブライダルやセレモニーのスタッフ
結婚式やお葬式など、人生の節目に行われる式典の運営に関わる仕事です。
ブライダルの場合は、結婚式をトータルプロデュースするウェディングプランナーや、式当日に料理やドリンクの配膳を担当するサービススタッフなどがあります。
人生において重要なイベントであることから、失敗が許されず責任感が必要である一方、お客様に喜んでもらえたり、お礼を言ってもらえたりすることが多いため、多くの人がやりがいを感じる仕事といえるでしょう。
接客業に向いている人の特徴
お客様対応をする接客業は人によって向き不向きが大きい仕事です。ここでは、接客業に向いている人はどのような特徴があるのか紹介しています。自分は接客業に向いているのかチェックしてみましょう。
- 人と関わることが好きな人
- 話し好きかつ聞き上手な人
- 好奇心旺盛な人
- 気配りができる人
- 臨機応変に対応できる人
- コミュニケーション能力が高い人
- 体力がある人
- チャレンジ精神が旺盛な人
人と関わることが好きな人
人と関わるということは、一見当たり前で簡単なようですが、人と接するのが苦手だったり興味がなかったりする人もいます。そのため、接客業は誰にでも簡単にできる仕事ではありません。
人と関わることが好きな人にとって、お客様と接することが仕事の接客業は天職ともいえるでしょう。
多くの人と接することが苦にならない人
接客業は不特定多数のお客様と接する機会が非常に多いです。自分と違う世代の人と仲良くなったり、人と話すことが好きだったり、人見知りをすることなく多くの人と接することが苦にならない人は、接客業に向いています。
さらに、人の顔や名前、特徴などを覚えるのが得意という場合は接客業に就く人にとって大きな強みとなり、顧客満足や売上につながることもあるでしょう。
人を喜ばせることが好きな人
接客業の基本は、お客様をおもてなしすることです。
そのため、家族や友達が喜ぶようなサプライズを考えるなど、普段から自分の周りの人を喜ばせたり、楽しませたりするのが好きな人は接客業に向いています。そのような人は、実際に接客する際も、お客様に喜んでもらえるか考え、細やかな心配りができる傾向にあります。
お客様と過ごす時間を楽しむことで、一層やりがいを感じて仕事ができるようになるでしょう。
話し好きかつ聞き上手な人
人と話をするのが好きな人も接客業に向いています。しかし、話をするのが好きといっても、自分だけ一方的に話していてはいけません。相手の話もよく聞き、共感したり、質問したり、聞き上手であるということが大切です。
好奇心旺盛な人
接客業は人を相手にする仕事のため、マニュアル通りには仕事が進まないということも経験するでしょう。
また、仕事を通じてさまざまな人と出会いますが、その中で自分が今まで出会ったことがないタイプのお客様から、刺激を受けることもあります。
色々な物事に興味や関心を持っている好奇心旺盛な人は、接客業に向いている人です。
気配りができる人
言われたことをただやるだけでなく、周囲の人に対して気配りができる人も接客業に向いています。
例えば、飲食店のホールスタッフの場合、各テーブルに目を配り、もう少しでドリンクが無くなりそうなお客様へオーダーを取りに行くなど、相手がどのようなことをしてほしいのかを察することが大事です。
また、お客様によって状況や好みは異なるため、相手の立場になって対応や提案ができる人は接客業が向いている人でしょう。
臨機応変に対応できる人
接客業は、お客様1人1人に対して柔軟に対応することが求められます。
会社や店舗によって決められたマニュアルはあるものの、ときにはマニュアルにないことを要求されることも少なくありません。そのような場合、お客様の要望を無下に断るのではなく、臨機応変に対応することも必要です。
落ち着いて状況を判断し、臨機応変に対応できるのは、接客業に向いている人の特徴の1つです。また、柔軟な対応をしたことによって、お客様から感謝されリピーターになってくれるなど、結果的に売上アップにつながる可能性もあるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーションとは、お互いの気持ちや価値観、考えなどを伝え合うことですが、接客業においてコミュニケーション能力は欠かせません。
普段から家族や友達とコミュニケーションを取ったり、周りの状況や雰囲気を読んで発言したり、コミュニケーション能力が高い人は接客業に向いている人です。実際にお客様を接客することになっても、お客様の状況を聞き出し、要望をきちんと把握できる傾向があります。
体力がある人
基本的に立ち仕事である接客業は、体力がある人でないと務まらないことがあります。休憩時間以外はずっと立ちっぱなしというケースも多く、接客の他にも、商品の品出し・運搬といった力仕事をしなくてはならない場合も少なくありません。
そのため、体力があるというのは接客業において重要なポイントになり、体力に自信がある人の方が接客業に向いているといえるでしょう。
チャレンジ精神が旺盛な人
さまざまなお客様と接する接客業は、日々変化があり、あらゆる出来事に遭遇することもあるでしょう。目的意識を持ち、新しいことに挑み続ける気持ちがあるチャレンジ精神が旺盛な人は、接客業に向いている人です。
接客業には向かない人の特徴
先ほどは接客業に向いている人の特徴を紹介しましたが、接客業に向いていない人がいるのも実状です。もし接客業に向いていない場合は、就職しても長続きしないという可能性があります。以下では、接客業には向かない人の特徴について解説していきます。
- 言い訳が多い人
- 自己中心的で気が利かない人
- 体力がなく疲れやすい人
- 身だしなみを気にしない人
- ストレスをためやすい人
- 笑顔で接することができない人
言い訳が多い人
自分の非を認めたくない人や、他人から指摘されても頑固であるために自分の考えを改めたくない人は、言い訳が多い傾向にあります。
日々変化する接客業において、向上心を持って働くのは大切なことです。言い訳ばかりして状況を変えようとしない人は接客業に向いているとはいいがたいでしょう。
自己中心的で気が利かない人
おもてなしが基本の接客業では、相手の立場に立って物事を考えるのが重要だとされています。あくまでもお客様をもてなす立場であるということを忘れてはいけません。
自分の考えをお客様に押し付ける・お客様が急いでいるのに長話するなど、自己中心的で気が利かない人は接客業に向いていないでしょう。
体力がなく疲れやすい人
接客業は基本的に立ち仕事のため、休憩時間以外はずっと立ちっぱなしということも多い上、商品の品出し・運搬などの力仕事をする場合もあります。
接客業は思っているより体力を要するため、多少疲れていても体調を崩しにくい人や、ある程度体力に自信のある人などと比べると、体力がなく疲れやすい人は接客業に向いていないといえるでしょう。
身だしなみを気にしない人
身だしなみを気にしない人や、不潔な感じがする人に好印象を抱く人は少ないでしょう。
お客様が相手の接客業は、限られた時間の中で好印象を残すということが大切です。身だしなみに注意を払わず不潔な印象の人は、お客様に不快感を与えてしまい、会社やお店のイメージダウンや信用問題につながりかねません。
接客業に従事する場合は、身だしなみに気を付けるようにしてください。
ストレスをためやすい人
接客業は不特定多数の人間と関わることになるため、自分が苦手なタイプのお客様と接したり、心ない言葉を投げかけられたりすることがあります。そのようなお客様を対応していると、うまく受け流せずにストレスをためてしまう人もいるでしょう。
気持ちの切り替えができず、ネガティブな気持ちになりがちな人は、接客業に従事してもやりがいを感じられず仕事が長続きしない可能性があります。
笑顔で接することができない人
接客をする際に笑顔を作れない人や、笑顔を作ろうとしない人は接客業に向いているとはいえないでしょう。また、お客様に嫌なことをいわれた場合すぐにムッとした顔をしてしまうなど、感情が顔に出やすい人も接客業に向いているとはいえません。
ずっと満面の笑みでいる必要はありませんが、最低限の笑顔でいることを意識して接客するのが大切です。
接客業に就くことで得られるメリット
接客業は常に誰かとコミュニケーションを取っている状況のため、必然的にコミュニケーション能力が上がります。相手の思いや伝えたいことをきちんと聞いた上でしっかりと理解するというスキルが身に付き、スムーズに言葉のキャッチボールができるようになるでしょう。
また、その場の状況やお客様によって柔軟に対処する必要があり、臨機応変に対応するスキルが自然に身に付いていきます。
さらに、お客様対応をするにあたり重要になるのが丁寧な言葉遣いです。日頃から言葉遣いには気を付けるようになるため、昇進試験や転職活動の際も大きな強みになります。
接客業をする上でのデメリット
残念ながら、お客様全員が良いお客様とは限りません。中には、細かいことばかり要求してくる人や、暴言を吐く人など、いわゆるクレーマーを接客する場合もあるでしょう。
明らかにお客様に非があったとしても、お客様に対して厳しい対応をするのが難しい場合が多く、何も悪いことをしていなくても謝罪することも少なくありません。
また、ほとんどの接客業の勤務体系はシフト制です。土日祝日は出勤し平日休みというパターンが大半のため、カレンダー通りに休むというのは難しく、家族や友達と休みが合わない可能性があります。
接客業に向いている人の特徴を参考に転職を考えよう
今回は、接客業の仕事内容や接客業に向いている人・向いていない人の特徴を紹介しました。
臨機応変に対応することでお客様に喜んでもらえたり、自分の工夫や努力が評価につながりやすかったりするなど、接客業に向いている人にとっては非常にやりがいのある仕事です。
自分が接客業に向いているのかわからない人は、この記事を参考にして転職を考えてみましょう。
監修:キャリテ編集部【株式会社エーティーエス】
株式会社エーティーエスが運営する本サイト「キャリテ」では、みなさまの「キャリア」「働く」を応援する記事を掲載しています。みなさまのキャリアアップ、より良い「働く」のために、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
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