「ルート営業ってどんな仕事？」
「未経験でもルート営業の求人に応募できる？」
「志望動機の書き方がわからない」
このように、ルート営業の仕事について不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではまず、ルート営業の仕事内容や必要なスキルについて紹介していきます。

本記事を読むことでルート営業はどのような仕事なのかや、身に付けておきたいスキルが分かるため、転職活動で押さえておきたいポイントが把握できます。

また、志望動機の書き方については、応募する業界やルート営業経験の有無で変わる例文を4つ挙げていくため、実際に志望動機を書くときの参考になるでしょう。

ルート営業に興味のある方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

ルート営業の仕事内容とは

ルート営業とは、既に取引のある顧客に営業をしていく仕事です。一般的な営業と違う点は、新規開拓が中心ではないところでしょう。

ルート営業は、既に自社の商品やサービスを利用している顧客とコミュニケーションを取り、不具合やニーズを把握します。場合によっては新たなサービスやオプション、新商品を提案することもあるでしょう。

ルート営業に必要なスキル

ルート営業は、顧客のフォローが重要な仕事です。顧客と何度も会うため、信頼関係を築いていけることも特徴と言えるでしょう。

しかし、人によっては慣れた顧客に対して気が抜けてしまい、身だしなみやビジネスマナーが緩くなってしまう場合もあるため注意が必要です。

ここからは、ルート営業を目指す上で身に付けておきたいスキルについて紹介していきます。

売上への貢献

ルート営業には、既存の売り上げを維持しながら顧客との関係を深め、売り上げを伸ばしていくスキルが必要となります。

既に取引のある顧客とのやり取りであるため、ルート営業は売り上げが予測しやすいと言われていますが、会社によっては個人やチームにノルマが課されている場合もあります。

そして、顧客との関係が悪くなるなどの理由で契約が切られた場合には、売り上げが落ちる可能性があるため、マンネリ化を防ぐための情報収集や新たな提案をしていくなどをして、関係を良好に保つことも大切です。

商品やサービスに関する知識が豊富

自社の商品やサービスを知らなければ、積極的な提案をすることは難しくなります。

また、商品やサービスの知識を十分に身に付けることで、顧客のニーズを把握したときに最適な商品が提案できるほか、困ったときに相談できる相手として顧客からの信頼を得ることにもつながります。

自社製品のみならず、顧客が販売する商品やサービスに関する知識も把握しておきましょう。

顧客のニーズを把握する力

新たな商品やサービスを提案し売り上げにつなげていくためには、顧客のニーズを把握することも大切です。

まずは相手の話に耳を傾け、共感しながら困っていることや課題を聞き取っていきます。商品知識があれば、課題解決に向けた新たなプランや製品を提案することもできるでしょう。

高いコミュニケーション能力

顧客との良好な関係を維持するためには、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。高いコミュニケーション能力を持つことで、顧客の疑問やニーズを把握しやすくなります。

プレゼンテーション能力やアピール力も必要ですが、一方的に話すだけでは顧客の気持ちや求めているものが分からないでしょう。

何気ない会話から小さな悩みを引き出すことで、新たな提案やサービスにつながる可能性があるため、コミュニケーションをしっかりとれることも大切になります。

精神力が強い

営業職に必要なスキルとして、営業を断られてもへこたれない精神力も挙げられます。

ルート営業の仕事では、顧客に対して新商品の提案が求められることも多く、場合によっては新規開拓を任されることもあるでしょう。

特に新規営業は、アポイントメントが取りづらかったり断られたりすることも多いものです。断られたことに対していつまでも引きずって、ミスをしたと考えすぎてしまうとモチベーションの維持にも影響が出るでしょう。

上手くいかなかった場合には原因を探り、やり方を工夫するなど、目標達成に向けて前向きに努力する精神力が必要になります。

ルート営業の志望動機を書くときのポイント

志望動機を書くときは、その職種に必要なスキルを持っていることをアピールすることがポイントです。

特にルート営業は顧客とのコミュニケーションが大切になるため、コミュニケーション能力の高さは積極的にアピールしていきましょう。

ここからは、ルート営業の志望動機を書くときに押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

• 自己分析をする
• ルート営業を志望する理由を明確にする
• 将来のビジョンを描く
• ルート営業の業務経験があればアピールする

自己分析をする

応募先企業には、自分がどのような人材でどのようなスキルを持っているかをアピールする必要があります。そのためには、しっかりと自己分析しておくことが大切です。

志望動機を書くための自己分析には、志望理由と自分の強み、将来のビジョンや応募先企業に感じた魅力などを洗い出してみるのが良いでしょう。

ルート営業を志望する理由を明確にする

ルート営業を志望する理由においては、なぜルート営業を目指したのかを明確に分かるようにしておくのがおすすめです。

そして、理由にはポジティブな言葉を使うこともポイントです。「新規開拓するのが辛いから」や「楽そうだから」というネガティブな理由ではなく、「顧客1人1人とじっくり向き合う営業がしたい」など、ルート営業の特徴を踏まえた内容を考えてみると良いでしょう。

将来のビジョンを描く

将来のビジョンは面接で聞かれることも多いため、応募書類に書いた内容と齟齬がないようにしっかりと検討しておくことが大切です。

齟齬が無いようにするためには、将来のビジョンに短期的な目標と長期的な目標を設定してみるのがおすすめです。

ルート営業に就いて5年後、10年後にはどのような自分になっていたいのか、そのためには数年以内でどのようなキャリアを積んでいきたいのか、というキャリア設計をしておきましょう。

ルート営業の業務経験があればアピールする

志望動機でルート営業の業務経験を挙げることで、応募先企業に即戦力として働ける人材であるとアピールできます。

ルート営業が未経験の場合には営業経験や接客、同じ業界で働いた経験など、関連する業務経験を積極的に伝えましょう。

また、ルート営業に必要なスキルであるコミュニケーション能力や、顧客に対して丁寧に接客してきた経験もアピールポイントになります。

ルート営業の志望動機の作成に役立つ例文

志望動機を検討するときのポイントが分かっても、具体的にどのように志望動機を書けば良いか悩んでしまうことも多いでしょう。

志望動機の書き方は、業務経験や業界経験の有無でアピールするポイントが変わります。

ここからは、ルート営業の志望動機を書くときに役立つ例文をパターン別に紹介していきます。

ルート営業経験者の場合

ルート営業経験がある場合には、前職での経験を述べてからなぜ転職を決意したのか、なぜ応募先企業を選んだのかを書くのがおすすめです。

さらに業界経験も書くことで、即戦力として活躍できる人材だとアピールすることにもつながるでしょう。

業界経験がある場合の例文

私は新卒で〇〇のメーカーに入社した後、ルート営業として小売店を回りながら店舗の担当者に向けて、商品の売り方やディスプレイの仕方、販売促進の提案を行ってきました。

キャリアを積む中で、もっと幅広い業務を担当したいと考えるようになりましたが、現職では思うようなキャリアを描くことが難しく、〇年間の経験を区切りに新たな挑戦を決意した次第です。

貴社は、グループ会社をはじめさまざまな企業と連携し、ユーザーの声を活かした事業展開をしていると伺いました。私もそのような環境の中で、同じ業界で培ってきた自分の経験を活かして働きたいと考えています。

ルート営業未経験者の場合

ルート営業未経験の方が志望動機を書く場合は、ルート営業に必要なスキルを現職で身に付けたことをアピールすることがポイントです。

また、ルート営業ならではの特徴を魅力に感じていることをアピールするのも良いでしょう。

志望企業の業務の流れや取引先を把握することが重要

志望企業を研究することは、企業が求める人物像を把握することに役立ちます。興味が持てる企業が見つかったら、業務内容や取引先などを調べておきましょう。

企業理念や代表メッセージをチェックするほか、転職エージェントに相談してみることで、企業風土や会社の雰囲気が分かります。また、入社後に社風や業務内容が自分に合わなかったというミスマッチを防ぐこともできるでしょう。

ポイントを押さえてルート営業の志望動機を考えよう

ここまで、ルート営業に転職するために押さえておきたい、志望動機を作るポイントを紹介してきました。

ルート営業は新規開拓や飛び込み営業が少ないため、一般的な営業に比べて精神的な負担が少ないと言われています。とは言え、現状の売り上げを確保しつつ成果を上げていく必要があり、顧客との信頼関係を維持し続けることはプレッシャーになるでしょう。

志望動機の作り方は、現職と絡めたポジティブな志望理由とルート営業に必要なスキルをアピールすること、転職後のビジョンを踏まえるのがおすすめです。

この記事を参考に、ポイントを押さえた志望動機を作成して、ルート営業への転職を成功させてください。