「家賃を優先したら、通勤時間が2時間になってしまった」
「通勤2時間はきつすぎないかな？」
「通勤時間を有効に活用したい」

このように、通勤時間が2時間というのは多くの方にとって、少し長すぎると感じてしまい、時間の使い方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、通勤時間が2時間かかることについてのメリットやデメリット、長い通勤時間の活用方法や通勤時間を減らす方法などについて紹介しています。

この記事を読むことで、通勤時間が2時間かかることのメリットやデメリットに加えて、長めの通勤時間を有意義に過ごす方法などを知ることができるでしょう。

通勤時間が2時間かかるということで転職に迷っている方、引っ越ししようか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

2時間の通勤時間はきつい？

通勤時間が2時間というのは、多くの人にとって精神的にも体力的にもきついと言われる時間です。

通勤時間が2時間ということは、片道2時間で往復4時間かかることになります。1日の1／6の時間を往復の通勤時間で過ごすことになるため、どうしても他のことに割ける時間が減ってしまいます。

結果的に睡眠時間や趣味でリラックスする時間が減ることになるため、ストレスや不満がたまりやすくなってしまうでしょう。

平均的な通勤時間

平均的な通勤時間は、片道で40分程度となっています。

この平均的な通勤時間は都道府県によっても違いますが、長めな場合でも、平均的な通勤時間は1時間以内とされています。そのため、通勤時間が2時間というのは、通勤時間としてはかなり長いと言えるでしょう。

通勤時間が2時間かかることによるデメリット

通勤時間が2時間もかかってしまうと、精神的なものから体力的なものまで、様々なデメリットがあります。

ここでは、通勤時間が2時間かかる場合の代表的なデメリットについて紹介します。平均的な通勤時間の約2倍以上の通勤時間ということで、デメリットの多くが時間に関するものとなっているのが特徴です。

• ストレスになる
• 交通費が増える
• 自由に使える時間が減る
• 睡眠時間が減る
• 公共交通機関のトラブルによる遅刻のリスクがある

1：ストレスになる

通勤時間が2時間ということは、長い間電車やバスに乗車し続けなければならず、それ自体が大きなストレスの原因となってしまう可能性があります。

空いている電車やバスでの2時間の通勤時間も大変ですが、とくにラッシュ時の電車やバスの場合は多くの人に囲まれ、時には押されたり不愉快な思いをしたりしながら2時間過ごさなくてはならず、かなりきついでしょう。

通勤時間が長いと、ストレスを感じる時間も長くなってしまうことがデメリットになります。

2：交通費が増える

通勤時間が2時間ということは、それだけ公共交通機関で移動する時間が長いということであり、必然的に通勤にかかる交通費が増えることもデメリットでしょう。

交通費を全額会社が支給してくれる場合は、通勤時間が2時間でも金銭的な負担は発生しなくなるため、このデメリットはありません。

しかし、多くの会社で交通費には上限が定められています。交通費が上限を上回った場合には個人で負担する必要があるため、金銭的なデメリットも発生するでしょう。

3：自由に使える時間が減る

通勤時間が長いぶん、自分が自由に使える時間が減るというデメリットもあります。

通勤時間が他の人より長いからといって、1日の長さが他の人より長くなるということはありません。通勤時間が長いということは、それだけ自分が自由に使える時間が減ってしまうということです。

趣味や健康のために、仕事以外で何かやりたいことがあるという人にとっては、とくに大きなデメリットと言えるでしょう。

4：睡眠時間が減る

通勤時間が長いと、それだけ睡眠時間が減ってしまう点もデメリットでしょう。

例えば、通勤時間が長いけれど、自由な時間も減らしたくないと考えていた場合、他に削れる時間が睡眠時間しかない場合があります。さらに、通勤時間中に寝れば良いと睡眠時間を削るケースもあるでしょう。

睡眠時間が減ることにより疲れがとれにくくなったり、寝不足で集中力が低下したりしてしまい、そこから体調を崩したりストレスになってしまったりする可能性があるでしょう。

5：公共交通機関のトラブルによる遅刻のリスクがある

通勤時間が長いと、それだけ公共交通機関のトラブルに巻き込まれる可能性が上がるということでもあります。

天候によって電車やバスが遅延したり、時には運休したりすることもあるでしょう。また、事故が発生する恐れもあります。

こうした公共交通機関のトラブルに巻き込まれることがデメリットになるだけでなく、トラブルにより発生する遅延や運休で遅刻の可能性がでてくること、それが不安やストレスの元になることもデメリットと言えるでしょう。

通勤時間が2時間かかることによるメリット

ここからは、通勤時間が2時間かかることのメリットについて紹介していきます。

通勤時間が2時間かかるということにはデメリットが大きいものの、メリットがまったくないという訳ではありません。どのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。

• 2時間の間に気持ちの切り替えができる
• 電車通勤やバス通勤だと座って通勤できる
• 飲み会を断る理由ができる

1：2時間の間に気持ちの切り替えができる

通勤が長いことで、プライベートと仕事の気持ちの切り替えができることもメリットでしょう。

通勤時間が短い場合は、気持ちの切り替えができる前に会社に着いてしまいますが、通勤時間が長ければ切り替える時間がしっかりあります。同じように、帰りも2時間の通勤時間があるため、家に着くまでにプライベートな気持ちに切り替えられるでしょう。

そのため、会社に着いたのにまだ仕事に意識が向いていない、家に帰っても仕事のことを考えている、といったことが発生しにくくなるでしょう。

2：電車通勤やバス通勤だと座って通勤できる

電車やバスに乗って通勤していて乗り換えがない場合、行きはかなり早くから電車やバスに乗車できるため、乗ってから降りるまで座ったまま通勤できるというメリットがあります。

また通勤時間が2時間という人は多くはないため、帰りも乗車から降車まで一緒だという人が少なく、どこかのタイミングで座席に座れることがあるでしょう。

通勤時間が長い分、座ったまま通勤できる可能性が高いというのは、ラッシュの時間帯にはとくにメリットと言えます。

3：飲み会を断る理由ができる

通勤時間が長いことのメリットとして、飲み会や2次会を断る時の口実に使えることもあげられるでしょう。

電車には終電があり、バスもまた終バスの時間が決まっています。通勤時間が長いと、終電や終バスの時間も早くなります。そのため、終電や終バスに間に合わないからと飲み会や2次会の参加を断っても、角を立てずに受け入れてもらいやすいでしょう。

飲み会や2次会にあまり参加したくないという方にとっては、嬉しいメリットと言えるのではないでしょうか。

2時間の通勤時間の合間にできること

2時間の通勤時間に何もせずに過ごすのではなく、できれば通勤時間の合間も何かする時間にしてみると良いでしょう。

とはいえ、電車やバスで通勤している場合はできることが限られます。ここでは、通勤時間の合間にできること5つを紹介します。

1：資格の勉強をする

資格をとりたい方は、2時間の通勤時間をまるまる資格の勉強にあてるとよいでしょう。資格の中には、長時間勉強が必要なものがあります。

通勤時間が長いことで座って移動できる可能性が高いため、他者を気にせず座って資格勉強できること、電車やバスでは集中しやすいなどがメリットです。仕事のある日は確実に、資格の勉強時間を確保できるようになります。

2：読書をする

読みたい本があるのに読む時間がないという忙しい人は、長い通勤時間の間に読書してみましょう。

基本的に読書は周囲の人に迷惑をかけにくいため、電車やバスで立ったままでも比較的邪魔になりにくい暇つぶしとなります。読書が趣味だったけれど社会人になってからその時間がとれないという方は、通勤時間を読書時間にあてると良いでしょう。

3：ニュースを見る

現代ではほとんどの人がスマートフォンを持っているため、2時間の通勤時間中もリアルタイムでニュースを見られる環境にあります。

朝はバタバタ忙しくてニュースを見る時間もなかった場合や、仕事中はニュースが入ってこない場合でも、朝や夜の通勤時間中にその日の重大なニュースやリアルタイムなニュースを網羅できるだけの時間があります。

ただ、ニュースを視聴する際に音が出るようならば、イヤホンをするなりして周囲へ配慮するようにしましょう。

4：動画配信サービスの動画を視聴する

動画を視聴する趣味がある人は、2時間の通勤時間を趣味の時間にあてて、その間動画配信サービスの動画を視聴するという方法もあります。

スマートフォンの普及により、現代ではバスや電車の中でほとんどの人がスマートフォンを使っています。通勤時間中に動画を視聴していても珍しいことではないため、周囲から浮くことはないでしょう。

5：座れたら睡眠時間にあてる

毎日2時間の通勤時間、往復で4時間となると1日のかなりの部分を通勤時間が占めるため、その時間を睡眠時間にあてると睡眠不足を補えられます。とくに朝の通勤時間を睡眠時間にあてると、仕事までに頭をスッキリさせられるでしょう。

ただ夜の通勤時間は別で、睡眠時間にあてると夜の睡眠に悪影響を与える可能性があります。朝の通勤時間は睡眠不足解消に、夜は趣味や勉強の時間にするといったように工夫すると良いでしょう。

2時間かかる通勤時間を減らす方法

通勤時間に2時間かけることを無駄であると感じたり、苦痛に感じたりしている場合は、通勤時間を減らす取り組みをしてみましょう。

通勤時間を減らすことは簡単ではありませんが、不可能だというほどではありません。これから紹介する手段がとれるかどうか、試してみましょう。

1：転職や異動を視野に入れる

現在の住所から引っ越ししたくない場合、転職したり異動願いを出したりするという選択肢があります。

異動は転職せずに、もっと通勤時間が短くなる勤務地へ異動するという方法です。該当する勤務地があることが条件になりますが、異動願いを出す理由がはっきりしていれば、受け入れてもらえる可能性があります。

異動できない場合には、転職も視野に入ります。通勤時間が2時間というのはかなり長い方であるため、転職理由としても十分なものになるでしょう。

2：リモートワークを希望する

引っ越しや転職、異動ができない場合でも、リモートワークを希望して通勤時間をなくすという方法があります。

リモートワークではインターネットを通じて仕事をするため、どこに住んでいてもほとんど影響がありません。自宅で仕事をすることから、通勤時間はゼロになります。ただし、リモートワークへの取り組みは会社によっても違うため、受け入れてもらえるとは限らないことが欠点でしょう。

3：会社の近くに引っ越す

現在の住所にこだわりがなく、転職したくないのであれば、思い切って自分の方から会社の近くに引っ越してみるという方法もあります。

引っ越すには労力が必要になり、さらに費用もかかります。しかし、どうしても通勤時間の長さが気になる場合には、会社の近くに引っ越してしまうのが手っ取り早いでしょう。

ただし、実家に住んでいる場合や、持ち家を購入している場合には選びにくい方法でもあります。

4：たまに職場付近のホテルを利用する

仕事の忙しい繁忙期や、週に1度と決めて職場付近のホテルを利用することも、手っ取り早い通勤時間の長さへの対策方法です。

職場に近いホテルを利用すれば、通勤時間がほとんどかからなくなるでしょう。繁忙期で残業が多い時期や、決まった日に利用するのがおすすめです。

ただし、ホテルを利用すると費用がかかるのが欠点になりますが、ビジネスホテルやカプセルホテルなどを検討してみると、安くすませられるでしょう。

2時間の通勤時間の上手な利用方法と対策を参考にしよう

2時間の通勤時間は、平均的な通勤時間よりもかなり長いものとなっています。そのため、ストレスや不満の元となる可能性もあるでしょう。

しかし、長い通勤時間にもまったくメリットがないという訳ではありません。今回の記事を参考に、通勤時間を趣味の時間や勉強の時間として、有意義に活用してみましょう。

万が一、通勤時間が長すぎて無理だという場合には、減らす対策を実行してみることもおすすめします。